小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)



「なあラディッツ」
「ん?」
「ベジータはなんでオレを殺したんだろうな」
「……」
「オレなりに努力して、忠実に仕えてきたつもりだったんだけどなあ」
「うーん……あの時はたまたま、虫の居所が悪かったんじゃないか?」
「そう思うか?」
「オレなんて生前は何の理由もなく殴られたり蹴られたりしてたんだぜ?ナッパはまだ、マシな扱いだったろ」
「そうだったな」
「そうだよ。いつまでも気にするなよ」
「うん」

ギャアアアーーー……ぎえええーーー……

「なあラディッツ」
「ん?」
「ベジータはなんでオレを殺したんだろうな」
「………。(またかよ)」
「いっくら考えても、どうも腑に落ちねえんだ、なんでだろう」
「うーん……あの時の王子は、ドラゴンボールに夢見過ぎてて、ちょっと狂ってたんじゃないか?」
「そう思うか?」
「ナッパ、お前、王子の事になると真面目になりすぎるんだよ。王子って結構理不尽な人だったぞ?」
「そうかな」
「そうだよ。もう終わった事は忘れろよ。さてと……」
「どこに行くんだラディッツ」
「鬼狩り」
「そういや腹減ったな」
「ナッパも行こうぜ。昨日針の山の向こうに、ピンク色の鬼見つけたんだ」
「へえ」
「赤鬼も青鬼もあんまり美味くなかっただろ?ちょっと捕まえてみようと思って」
「そうだな。オレも行くわ。でもピンクって怪しい色だな。美味いのかな」
「まあ、モグロよりはマシだろ」
「だははは。違いねえな。この世にモグロより不味いモンがあるわけねえ」
「わははは、そんじゃあ行こうぜ。(“この世”じゃねえよ、“あの世”だよ。まあいいや、めんどくせえ)」

…終…

2011年6月18日
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