小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)

「ザーボンさん」
「なんでしょうかフリーザさま」
「サンタさんは、本当に来てくれるでしょうか?」
「はい、来ると思いますよ。来ないと殺す旨を綴った脅迫状も送ってありますし」
「しかし、悪い子の所には来ないと言うではありませんか。私は悪の権化ですよ?本当に来てくれるのでしょうかね……」
「ご心配いりません、さあ、フリーザさま、眠りましょう。眠っていなければ、サンタは部屋の中に入ってこれませんから」
「…ああ…気になって眠れませんよ……」
「背中をとんとんして差し上げましょうか?」
「お願いします」

とん、とん、とん、

「♪ね~んねんーコロリよ~おコロリよ~、ぼ~うやはぁ死んだよ~地獄ぅ~行~き~」
「……ああ…ザーボンさん来ました…睡魔が来たようです……」
「そのままお休みなさいませ、フリーザさま」

スヤスヤ……

フリーザが眠りにつくと、ザーボンは小声でスカウターに通信を入れた。
すると、サンタの扮装に身を包んだフリーザ軍諜報部隊隊長が、窓からそっと入ってきて、ザーボンと目配せし合い、フリーザのベッドの横にある靴下の中に、リボンつきの
プレゼント箱を入れ、姿を消した。

――翌朝。

「ザーボンさん!!ちょっと来てください!!」
「おはようございますフリーザさま。どうかなされましたか?」
「見てください!!このプレゼントを!!サンタさんが来てくれましたよ!!」
「本当ですね、プレゼントの中身はなんでしょうね?」
「あっ!これは!」
「なんですか?」
「2010年の軍内不法姦淫者リストではありませんか!!凄いですよ!!去年よりも4名増えてます!!」
「良かったですね、フリーザさま」
「素晴らしい…今日は拷問ショーと処刑ショーをたっぷりと楽しめますよ!」
「すぐに舞台の準備をさせますね」
「お願いします…」

不法姦淫者リストを抱きしめて感激しているフリーザを優しく見守りながら、
ザーボンは部屋から退室した。

…終…

2010年12月24日
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