小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)


※リクーム注意 こんなんばっかりやな




「お前たち、ビックニュースだぞ。今年はなんと軍内でクリスマスパーティーが開催されるそうだ」
「な、なんですとー!!」×4
「各隊で料理を持ちより、味を競う大会もあるという。優勝した隊には莫大な賞金が授与されるらしい!我ら特戦隊はこの大会にエントリーするッ!異議のある者ー!」
「異議なし!」
「異議なし!」
「異議なし!」
「異議なし!ところで隊長!我々は何の料理で勝負するんですか?」
「それを皆で話し合おうというのだ」
「オレ、ケーキがいいと思います」
「同感同感」
「すっごいキュートな可愛いやつ作りたいっス~」
「いやいや、フリーザさまをイメージしたケーキなら優勝間違いないぞ」
「紫色のケーキって難しそうだなあ」

~一方、サイヤ部隊~

「料理対決があるらしいですよ王子!」
「……」
「優勝した隊には賞金200万FZだってよ」
「200万か、なかなかの額だな」
「キュイの野郎も賞金狙ってるようです。『ピンクニャンコ入浴場』のツケが相当たまってるらしいんで」
「野郎、遊興場のツケをためてやがるのか…、下品なのはツラだけにして欲しいもんだな」
「どうするベジータ」
「決まってるだろう。エントリーするぞ。優勝は我らがいただく。そしてキュイの野郎の泣きっ面をたっぷり拝んでやるぜ、フハハハハ」
「料理は何にしましょうか」
「いつもみたいに、たこ焼きにするか?」
「そうだな…。しかしただのたこ焼きでは芸がないしな…」

なんやかんや相談して、その結果「フリーザ風たこ焼き」を作る事にしたサイヤ部隊。
東の銀河の或る惑星に、紫色をしたタコが棲息しているとの情報をつかみ、早速タコ狩りに行った。

「アホか!なんで逃げてきてんだよ!早く捕まえてこいって!うわきったね!頑張れラディッツー!」
「ぎゃーー!吸盤が!吸盤が尻尾に…!」
「何をもたついてやがるラディッツ!死ぬ気で攻めやがれェー!ソイツを捕獲できんかったら貴様、罰としてサイヤ式拷問七日間の刑に処すからなあ!分かってるのか弱虫サイヤー!」

ハハハハ!ハーッハッハッハ!

声高らかに笑うベジータ。
『ラディッツいびり』はベジータの趣味のひとつだった。
笑っていたら腹が減ってきた。ラディッツが半死半生になりながら捕獲したタコを味見することにした。

「早くさばいて焼け」
「おう」
「……ゲフ……は、早く生命維持…装置を…ッ」ガクッ
「ベジータちゃーーん!」
「うわーー!」

タコの腹を切断した瞬間、中からリクームが飛び出してきた。激突されたナッパはその場で気を失った。

「こんにちはベジータちゃーん!」
「な、なん…」
「ベジータちゃんも食材集めかい?奇遇だね、オレたちもタコ捕りに来たんだよね!紫色の色素が欲しくてさあ、宇宙図鑑調べたらこのタコのスミがちょうどいいって聞いてぇ~」
「く、来るな!寄るなー!」

タコの腹の中から出てきたリクームは、粘液で全身ヌルヌルしていた。

「何作るの?たこ焼きかい?お好み焼きかな?オレ、ベジータちゃんが作ってくれるならたこ焼きがいいな~!だって、たこ焼きをクルクル回してんのって、とってもエロいじゃない?たこ焼きの丸みが、ほら、野郎の金玉を彷彿とさせるよね?イブの日はたこ焼きだけじゃなくて、オレの玉もクルクルして欲しいなあ~~」

ベジータは猛スピードで逃げた。逃げて、舟に乗り込もうとした。しかしリクームに追い付かれてしまった。

「ヌルヌルして足が滑ったー!」
「ぎゃーーー!」
「ベジータちゃん一緒にケーキ作ろうよ!リクームさんの特製生クリーム、腹一杯舐めさせてあげるよ~!そのかわりベジータちゃんはオレのデッカイたこ焼きをクルクルするんだぞ?うひひ!」
「だ、誰か……、ギニュー!ギニューてめえどこにいやがる!」
「おっと手が滑った~」
「触るな!」
「うおお…、ベジータちゃん……ベジータちゃんのたこ焼き、オレも食べたいよう……ねえねえ……キミのキュートなたこ焼きを見せてよ~見るだけだよ~いいでしょ~?」
「ひい、寄るな!」
「さっさとアンダー下ろせやクソガキ」

ギニューが来るまで執拗なセクハラが続いた。


料理大会の日、ベジータは『玉クルクル』がトラウマでたこ焼きが上手く焼けなかった。
ギニューの紫色のケーキは、リクームが何やら興奮して生クリームをぶちまけてしまい失敗した。
結局キュイが優勝した。

…終…

2019年12月04日
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