小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)
ホモばっかですいません
サイヤ部隊の夕食に、珍しくデザートがついてきた。
籠に入ったキャンディーやチョコの類を見て、サイヤ人三人は驚いた。
周囲を見回すと他の戦闘員にもデザートは渡っているようで、全員和やかに食っていた。
「なんだろうな、一体」
「今日はフリーザさまの誕生日……とかじゃねえよなあ?」
「フリーザの生誕祝いならば、闘技場で戦闘員を使った血祭りが行われるはずだ。一体この褒美はなんだ……」
「あれ?菓子の包み紙に、なんか文字が書いてあるぞ?へぴー???へ、へろみん?????」
ラディッツが、目を凝らして文字を読む。
ベジータも見てみたが、字が下手くそすぎて、解読不能であった。
「へぴーへろみんって何だよ」
「アヘンの類ではなかろうな」
「いやー…何ですかねー。よく分かりませんけど、他のヤツらは普通に食ってますし、大丈夫じゃないですかね?」
「………」
ラディッツとナッパは、菓子を食ったが、ベジータはなんとなく嫌な予感がしたので菓子を食うのをガマンして胸のポケットにしまった。
そして私室に戻り、デスクで書類の仕事を始めた。
21時50分。
こんこんと、ドアがノックされた。
筆を走らせながらスカウターを起動させるベジータ。
起動したとたん「うわっ!!」と叫んだ。
ノックしているのはリクームだ。
「ベジータちゃん、ベジータちゃん」
と、慌てながら声をかけてくる。
「あ、開けて!早く開けてベジータちゃん!やべえよ!消灯時間になっちゃうよー!」
「な…なんの用だ…」
「開けてくれないと、もんのすげえ困る用事があるんだよ!開けて早く!」
「そこで用事の内容を言えんのなら開ける訳にはいかん」
ベジータはすかさず、スカウターで録音を始めた。
リクームが何かしらの狼藉を働いた場合、証拠にするためだった。
「あと5分!あと5分しかない!やべえ!畜生ーーー!着替えに時間かかりすぎたぜ!」
「帰って寝ろ。それかそのまま法務の連中に見つかって、呪い殺されちまえ、クソ野郎」
「トリックオアトリートーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
ベキャドーーーーーン!!!
「うわあああああ!!!」
「お菓子くれないとイタズラフィーバだあーーーーーーー!!!!!」
ドアを蹴り破って侵入してきたリクーム。
いつもの戦闘服を着ていない。
素っ裸だ。
だが乳首の所には、ちっちゃいジャックランタンのペイントがされている。
乳頭がちょうど、ジャックランタンの鼻になっている。
そのペイントもかなり気色悪いのだが、下半身は更に異様であった。
男性器は激しく勃起しており、ぺたっと腹にくっつく程の勢いだった。
全体が、古い包帯でくるまれていて、ちょうど亀頭の裏側に、ニコニコマークが描かれている。
竿部分には『ミイラ君』と書かれていた。
それから、丸見えの睾丸……こちらには乳首と同じ色のペイントが施されている。
ジャックランタンが二匹、ブラブラと揺れていた。
「こんばんは!僕たちは双子のカボチャオバケだよ!そして上にいるヤツは特攻専門のミイラ君です!よろしくね!!」
「ぎゃああ!寄るなーーー!」
「トリックオアトリート!!お菓子くれないとイタズラフィーバー!!」
「これでいいんだろ!!出て行けーーー!!」
ベジータはポケットにしまっていた菓子を、バケモンに投げつけた。
「それじゃあダメなんだよ、ベジータちゃ~ん」
「なんだと!?」
「合言葉があるんだもんね。渡す時には決まった合言葉が、ほらこれに書いてあるよ」
バケモンは菓子の包み紙を指差した。
ベジータは、食堂で難読したその言葉を、早口で言った。
「へぴーへろみん!?」
「ブッブーーー!!正解は!ハッピーハロウィンでした!!いたずらしちゃうぞーー!!」
「わーーー!!!」
…終…
2012-10-30