小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)



「ベジータちゃん早く~、ギャリック砲のちっちゃいやつ撃って、このゴムの塊をふっとばしてよ」
「…オレ様のギャリックを…そのような下劣なモノの処理の為に…使えというのか…?なぜオレがそんなキチガイじみた作業を…」
「下劣だって?酷いよ!せっかくベジータちゃんに贈る為に、オレの皇帝の実物大バイブを作ろうとしてたのに!」
「??バ…バイブとは、なんだ…」←何も知らない純潔子ベジ
「え?知らないの?じゃあ出来上がったら手取り足取り教えてあげるね~~!ぐへへっ!とにかく早くマイ皇帝を出さないと、中で腐っちゃうから助けて!」
「…そのまま腐らせちまった方が…貴様は自由になれるんじゃねえのか」
「よし、ナスビぶちこんでやるからアンダー下ろせや」
「…」

ベジータちゃんはなかなかギャリック砲を撃ってくれない。何故だろう。オレの股間もまともに見てくれないし。照れているのかな?それともアレか、ナスビを突っ込んで欲しいからわざと拒んでいるのか…?


「それはただの……ゴムの塊なんだろう?それぐらい自力で取れるはずだ」
「いやーそれが、中に皇帝が居ると思うと怖くてさあ…うかつに触れないんだよね~」
「…ギャリックは、もっと危険だと思うが?ゴムごと中のもんも吹き飛ぶに決まっている」
「そこをうまいことなんとかしてよ~」
「無理だな。ただの気弾でも難しい。普通に考えて、まず不可能だ」
「助けてくれないと、この格好でずーっとつきまとっちゃうよ~?」
「……ナッパ…ちょっと来」
「誰か呼びやがったらケツにナスビぶっこむぞ、コラ、クソガキ」
「…うぅ」

その時ベジータちゃんが膝を折ってしゃがみこんでしまった。
オレに背を向けて膝を抱えてしゃがみこんでいる格好だった。
そしてブルブルと震えていた。
いつも腰に巻き付けられている尻尾が、力なく、ダラリと床に横たわっていたから、ケツから超長いウンコが出ているシーンに見えなくもない。

「うおおおお!」

激烈な萌えのあまり、マイ皇帝が唸りはじめた。
ゴムの塊から、くっせえ煙が上がった。
ミチミチとゴムが裂けて、サナギから羽化するかのように、中から黒く光り輝くスーパーマイ皇帝が現れた!
凄いデカさだ…。
あんまりソレが重かったから、オレは腰を抜かしてしまった。

「ベジータちゃん危ないよ!は、早く逃げてー!」

オレが叫ぶと、ベジータちゃんは咄嗟に駆けて、ナッパの部屋に避難した。

「えーっと!スーパージェットスペルマ……ダメだ名前が思いつかねえーーー!!!」

ドカーーーン

…ボクちんはそこで果ててしまいました。
ボクちんの皇帝から発射されたビームでベジータちゃんの部屋のドアに穴が空いたので、修理代を払うはめになりました。
あと掃除代も。
穴が空いたドアは、記念にとっておきました。
ボクちんの愛は超硬質のドアをも貫く事を、ベジータちゃんに覚えていて欲しいのです。
これほどまでに愛されているベジータちゃんは、宇宙一幸せ者だと思います。
ベジータちゃんには、くだけたゴムの塊を箱につめて、こっそりとプレゼントしておきました。

…終…

2012-09-17
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