小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)





サイヤ部隊が、上半期で侵略星数10星を突破したというので、フリーザ様から長期休暇(2週間)のご褒美を貰ったみたいだ。
10個は確かに大変だな。
移動だけでも大変だからね、その星の生物が強いとか弱いとかカンケーなく、大変だからね。
お疲れ様、と心から言いたいよ。

ベジータちゃん、本当にお疲れさま、大変だったでしょ。

と言いたいのにベジータちゃんはスカウターの通信を切ってしまっているから伝えられない。
オレのたぎる思いはどうしたらいいんだい…?
このままじっと黙っていろって…?
そりゃあ無いよベジータちゃん。
こんなに人として清く正しい、素晴らしいねぎらいのキモチを一人で抱えていろって?
そんなの不健康だよ!
それに…オレは言いたいことを我慢すると、口内炎が出来てしまうんだよ。これでも結構デリケートなヤツなんだ…。

そうだ、言えないなら贈り物をしよう、と思ってオレは一生懸命考えました。
ねぎらいのキモチを形にして、ベジータちゃんの部屋の前に置いてこればいいんだ。
そんな訳で早速材料を集めて、制作にとりかかったんだけど、オレとしたことがとんでもない間違いを犯してしまって…。

「それでこのザマなんだよベジータちゃん。助けてくれない?」
「……」

ベジータちゃんはドアを開けてオレを見るなりお地蔵さんのように固まってしまった。
オレはちょっと恥ずかしかった。
恥ずかしい格好をベジータちゃんに見られてると思うと余計に恥ずかしくなってきて、恥×恥=M的劣情、みたいな変なキモチになってきて、しょぼくれていたマイ皇帝が元気を取り戻して、くっついているデカイゴムの塊が持ち上がってしまった。

「ぎゃあ!!」

ベジータちゃんが叫んだ。びびってるけど、やっぱり動けないみたいだぞ。しめしめ。
うひひひ。

「あのねベジータちゃん、ちょっと型取りの材料を間違ってしまって、マイ皇帝が抜けなくなっちゃってさあ。悪いんだけど、取るの手伝ってくれない?」
「い、医務室に行ってこい!なぜオレが」
「これはテメーのために作ってやってたヤツなんだよ、いう事聞かねえとケツにぶっ挿すぞコラぁ」←ナスビを見せながら
「……」
「じゃあためしにちょっと、ギャリック砲かなんか打ってくれる?あ、マイ皇帝には傷がつかないようにね」

ボクちんは、そうです、分身バイブを作って、贈り物にしようと思ったのですが、セメントと間違って、溶かしたゴムの方にMAXバージョンのマイ皇帝を浸して固めてしまったのでした。ゴムなので、マイ皇帝がノーマルバージョンになっても、くっついて離れなくなってしまい――勿論そりゃあ最初は医務室に行こうと思いましたとも――しかしここは、やはりボクちんの想い人であるベジータちゃん、ボクちんにこんなことをさせてしまった罪深いベジータちゃんに責任をとってもらおうと思い、こうして下半身丸裸の、恥も外聞もない格好で、勇気を振り絞ってドアをノックしたわけですので、ベジータちゃんはボクちんのそのような気苦労やらなんやらを汲み取って、積極的にボクちんを助けるべきだと思うのです。
絶対に助けるべきだと思いますし、それが人の道というものです。
ですからボクちんは両手にナスビを携えて、ベジータちゃんに詰め寄った次第です。

…続く…

2012-09-16
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