小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)

「フリーザさま……」
「どうしました?ザーボンさん」
「少々困った事態が……。先日食料班に作らせた『紫だんご』の件なのですが」
「ああ、あの美しい、美味なお団子ですか」
「実はその…、軍内の戦闘員に振る舞ったのですが大量に余ってしまいまして…、食料班の者達が、処分に困っておるようでして…」
「なんですって?余ったのですか?あの素晴らしいお団子が?」
「紫色というのが、…あまり食欲のそそる色ではなかったのか、或いはあの色がフリーザ様を彷彿とさせ、畏れ多くて食すのが困難だったのではないかと…」
「ふうむ…」
「いかが致しましょう?私としては、あの団子を廃棄するのは……しのびありません」
「そうですか、ではあの方々に食べて頂きましょう」
「え?サイヤ部隊に、ですか?あやつらには、バナナをお与えになったばかりではないですか。そんなに優遇して宜しいので?」
「構いませんよ。お団子を廃棄してあなたを悲しませるよりは、その方が良いのです」←静かに微笑むフリーザ
「くっ……、フリーザさま……」

……ザーボンはガクリと片膝をついて泣いた。

その後、サイヤ部隊のテーブルにデザートとして毒々しい紫色の団子が大量にのっけられた。

「チクショー!!うめえよチクショー!!」
「もぐもぐもぐ!!もぐもぐもぐもぐ!!」
「貴様ら食いすぎだくそったれーー!!その手をどけろ!!殺すぞ!!」
「嫌ですーー!!うわーー!!」

甘味モノで脳をやられて半狂乱になったラディッツが、泣きながら団子の皿を持って逃げ出した。

「待てコラ!ラディッツーーー!」
「死にやがれゴミ野郎ーーーーーー!!!!」

ベジータの本気の飛び蹴りが、ラディッツの背中に直撃する。
実に毒々しい色の不気味な団子を死に物狂いで奪い合っているサイヤ部隊。
他の戦闘員達はそんなサル達を気味悪そうに見ていた。

…終…

2011年9月22日
11/26ページ