小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)
「フリーザさま、ススキの位置はこのあたりで宜しいでしょうか」
「位置はそこで宜しいですよ、しかし若干本数が多い気がしますねえ…」
「このぐらいでいかがでしょう?」
「ホッホッホ、結構ですよ、御覧なさい。隙間が生まれた分、そよ風によくなびいて、大変趣深くなりました」
「本当ですね、さすがはフリーザ様。余計なモノの間引きのセンスは、宇宙一です」
「ザーボンさん、お団子を紫色にしてくださったのはあなたですか?」
「はい。一応ススキも紫色に染めました。今宵のお飲み物はパープルスネークの生き血をサイダーで割ったものです。お口に合いますでしょうか」
「結構なお味です」
「恐れ入ります」
「ところでベジータさんとその配下はおとなしくしていますか?」
「はい。月が見えぬよう地下に閉じ込めてあります。しかしフリーザさま、よくベジータに月を作らせる事ができましたね、あやつは、私の命令では動きませんでした」
「ホッホッホ。簡単ですよ、生バナナを見せるのです、するとベジータさんは骨抜きになるのです。おとなしく目隠しをして、すぐに月を作ってくださいましたよ」
「生バナナですか…」
「特戦隊が情報提供してくださいました。この件は極秘でお願いしますよ」
「はい。しかし、特戦隊といえば…全く姿が見えませんね…一体どこへ行ったのでしょうか」
「ドドリアさんに頼んで地下に閉じ込めました」
「地下に、ですか?」
「あの方々がいらっしゃると、お月見の風情が無くなってしまいますからねえ…」
「確かにそうですね」
…その頃、地下では
「祭りだ祭りだあーーー!!」
「やはり月見バーガーはうまいな、期間限定という縛りがあるためにうまさが倍増されるのだろうか」
「うお!?みんな見てみろ!!コーラの氷全部取ってみたら、実質こんだけしかコーラ入ってねえぞ!!」
「な、なんだってーーー!?」×3
「お客様センターに電話しましょう隊長!!」
「ううむ…しかし…この値段でクレームをつけるというのも…ううむ…」
地下の大きな部屋は、鉄格子で二つに分けられていた。
部屋の外ではドドリアがゲームしながら、適当に見張りをしていた。
「ベジータちゃーん!バナナ美味しい!?こっちのバナナも凄いよ!見て見て!」
鉄格子にベタリとくっつき、隣のサイヤ部隊にしつこく絡むリクーム。
リクームは、マック談義に興じている他のメンバーをほっといて、サイヤ部隊に
変な全裸踊りを見せ続けていた。
「見てよベジータちゃん!オレのはそっちのバナナの反りに負けてないよ!見てよこのデカさ!美味しいよ!パクっとしてみてよ!ジューシーだよ!ヘヘヘ!」
「うぐ…おえッ…」
「ベジータ!耳を塞げー!」
「王子!しっかりしてください!」
「ラ、ラディッツ!ゲロ袋だ!ベジータはもう限界だー!」
ガサガサッ
「王子!どうぞ!」
「おえーー!!」
エサのバナナに釣られ、月を作らされ、大猿にならぬよう地下に閉じ込められたベジータ。
褒美として大量のバナナがフリーザから与えられたが、リクームのおぞましくも酷たらしい
セクハラで体調を崩し、結局一本も食えずに終わった…。
…終…
2011年9月12日