小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)



「フリーザさま、このトナカイの飾りはこのあたりで宜しいですか?」
「いいんじゃないでしょうか。ちょうどトナカイさんの流血が、真下のプレゼント箱に滴って素晴らしい色彩を生み出していますよ」
「もう一匹のトナカイは枝に突き刺しておきましょうか」
「ああ…素晴らしいですよザーボンさん。私の期待を全く裏切らない…さすがは私の側近ですね」
「恐れいります」
「はっ!ザーボンさん!そこのサンタさんが!」
「えっ!?ど、どのサンタですか!?」
「ほら、あなたの左手のそばの…!」
「あっ!」
「首がきちんと吊れていませんよ!!」
「も、申し訳ございません、フリーザさま!」
「…そう、そうです、ちゃんと首を吊って…。そう、それで良いのです」
「ふう、失礼しましたフリーザさま、飾りのパーツはこれで全て付け終わりました」
「ご苦労さまです」
「では点灯します」
「お願いします」

ピカ―――

「おおお…、綺麗ですね!」
「本当ですね。やはり電飾を紫色にして正解でしたね、フリーザさま」
「なんと美しいのでしょう。サンタさんの顔が、紫色に照らされて、実に苦しそうで、見ていてとても愉快ですよ」
「ツリーのてっぺんに飾ったフリーザさまのマスコット人形が、また神々しいですね。まさに支配者という感じが出ていて、これ以上無いほど見事なクリスマスツリーです」
「良い事を思いつきました。これのミニチュアサイズのツリーをいくつか作って、隊長さん達に配りましょう。きっと喜ばれますよ」
「フ、フリーザさま…なんとお優しい……」
「もうすぐクリスマスですからねえ。私からのささやかなプレゼントです。ほっほっほ」

フリーザは機嫌よく笑うと、ふわりと浮遊して、ツリーのてっぺんのフリーザマスコットの頭をなでなでした。

…終…

2010年12月4日


ミニツリーを受け取ったベジータは「ふざけやがってぇ~~!!」とか叫びながら、フリーザの首の部分をもいでいると思います。ギニューは丁重に、神棚に置いてるんじゃないかなあ。
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