小ネタ箱(悟空関係)


ベジータはフルスピードで湯の中を泳ぎ、温泉のふちに置いておいた戦闘服を掴んで、全裸のままで森の中へ飛び込んだ。
悟空が素っ裸で追いかけてきた。

「そこで止まれ、カカロット!!せめて前を隠せ!!」
「なにコソコソ隠れてんだよ!早く痒み止めの草探せよ!」
「そんなものがなくとも、オレにはこれがある」

と言って、ベジータはかぶれかけた足を、ペロペロと舐め始めた。

「何してんだよ」
「オレの唾液には特殊なパワーが秘められているのだ。この程度の軽症なら舐めて治すことができる」
「ホントかあーー!?そんじゃアレか!?オラの唾でも治るんか!?」

ペロペロ。

「あれ?全然治らねえぞ?」
「馬鹿め!この唾液は高貴の生まれの者にしか分泌できん物なのだ!貴様は月が作れるか?作れんだろう!これがオレと貴様の大きな違いだ!生まれながらに持っている才能は断然オレの方が上なのだ!どうだ思い知ったかカカロットーー!!ハハハハ!!」
「なーベジータ。瞬間移動のやり方教えてやっから、オラのかぶれも舐めてくんねえ?」

沈黙3分。

「こ、断る」
「あー!今ちょっと迷っただろ、おめえ!」
「だ、誰が迷うかーー!てめえの体を舐めるなどというおぞましい行為を想像しかけて、吐きそうになっただけだクソッタレが!!」
「ベジータ!なんでもすっから舐めてくれよ~~!もう痒くて痒くて駄目だオラーーー!!」
「冗談じゃねえ!痒み止めの草を探せ!」
「なんでオラが探さねえとなんねーんだぁーーーーー!!!」

ヴォ!!!

悟空は痒さと怒りで我を忘れ、超サイヤ人と化した。
ベジータは至近距離でその変身を見て、その桁違いのパワーに愕然としてしまった。

「舐めろよベジータ」
「……来るな」
「これはおめえの撒いた種だぞ。絶対に逃がさねえからな」
「よし!分かった話し合おう!その前に、前を隠せ!」
「これでいいんか」

悟空は近くに落ちていたツタウルシの葉っぱを股間にくっつけた。

「カカロットーーー!!それはダメだ!違うもので隠せーーー!!」
「うわああああ!?痒いかゆい痒いーーーー!!」←葉っぱを股間からひっぺがす悟空。
「前を隠せ畜生ーーーー!!」
「チンコ痒い!!ぎゃーー!!チンコが真っ赤だー!!ベジータ頼むチンコだけでも舐めてくれーーー!!」

ベジータは急いで戦闘服を着ると、山を飛び上がった。
超サイヤ人の悟空とやりあっても、勝ち目などない。
非常に悔しいが、逃げるしかなかった。
後ろから、股間にヤツデの葉っぱをくっつけた悟空が追ってくる。

頼むよーーチンコだけでも舐めてくれベジーターーーーーー!!!!!!

という絶叫が、はるか彼方まで響き渡った。
ベジータは涙を堪えながら必死に逃げた。

…終…

2012-09-04
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