小ネタ箱(悟空関係)



「うわ~、外暑い~。ベジータ、今日は一緒にゲームしない?」
「……。予定していた花火はどうしたんだ」
「もう今日は暑いから中止よ。また今度ね~」
「………」←結構楽しみにしていたので、ひそかに落ち込むベジ。
「ねえねえ、ぷよぷよをやりましょうよ!」
「なんだソレは」
「パズルみたいなゲームよ、私が見本を見せるから、よく見ててね」

えいっ ファイヤー アイスストーム ダイヤキュート ブレインダムド ジュゲム ばっよえ~ん

「分かったわね?」
「く、くだらねえ……」
「どっちが賢いか、さあ!いざ勝負よ!!」
「……」

くだらないと思いつつ、ベジータは、ぷよぷよに付き合った。
くだらないと思っていたが、知らぬ間にドンドンのめりこんでいった。
ぷよの、透明感と柔らかそうな姿は、お菓子のグミを思い起こさせたし、色も美しかった。
くっついて消滅する際、相手側のパネルに飛んでゆく光の玉が、まるで、気弾のように見えて、戦闘欲を掻きたてた。
パネルの上の方で、星がキラキラ~ンとはじけるのが、花火のようである。

「ぎゃーー!やめてやめて!ちょっと待ってー!」
「さあ全消しだーー!!窒息しやがれーー!!」
「そうはいかないわよ……こ、こっちもすぐに連鎖してやるから……。あ!!赤キターーーーー!!!!」
「バカめーー!!貴様の手などとっくにお見通しだぁーー!!とどめの青ぷよで死にやがれーーー!!」

ハハハハハハハハ!!!!!

ばっよえ~ん
ばっよえ~ん
ばっよえ~ん

「ああっ……!」
「またオレ様の勝ちだな。科学者が聞いてあきれるぜ」
「も、もう一度、勝負よ!」
「なんだ?これ以上赤っ恥を重ねようってのか?ハハハ。良かろう。相手になってや」
「オッス!!楽しそうだなあおめえら!!」
「きゃっ!孫君!」

どーーーーーん!!

ベジータの気弾が放たれた。
もはや脊椎反射のソレは、いとも簡単に悟空に避けられた。

「何しにきやがったカカロット」
「いや~、うちのクーラー壊れちまって、暑くてよ~。ちょっと涼みにきたんだよ。ブルマ~なんか美味いモンねえか?」
「冷蔵庫にアイスあるわよ」
「ブルマ、こんなクソ野郎に貴重なアイスなんぞ食わすな。涼みに来ただと…?たかがそれだけの理由でわざわざ西の都まで来るとは思えんぜ」
「わはは~。やっぱ分かるか?実はよー、オラ畑仕事サボっちまってチチ怒らせちまってよ」
「またか……」
「ちょっと数日水遣りさぼっただけでよ、とうもろこし畑全滅しちまってよ。わはは!」
「まあ、この日照りじゃあすぐに枯れちゃうわよえ」
「とうもろこしは今の時期、大事な収入源だからよ、チチがもう鬼になっておっかねえのなんのって。なあブルマ、ちょっとしばらくここに居候させてくんねえ?」
「何ィ!?」
「別にいいわよ」←めっちゃ軽いブルマ
「ダッ!ダメだダメだぁーー!!そんなことはオレが許さんぞ!」
「あのね、ここ私の家なのよ?何偉そうに仕切ってんのよ、アンタだって居候のくせに」
「なあベジータ、ちょっとの間だけだよ。たまには泊めてくれよ~、ここ、タダ飯食い放題だし快適だしよ~。いいじゃねえかオラ達同じサイヤ人の仲間じゃねえかよ~」
「オイブルマ!!追い出せーー!!このゴキブリ並の低俗な生物を今すぐ追っ払え!!」
「ええ~?別にいいじゃないのちょっとの間くらい居させてあげても」←ゲームで負けた悔しさもあり、ベジータのいう事を聞かないブルマ。
「サンキューブルマ!じゃあさっそくアイス食うかな」
「待てカカロット!貴様が居候するかどうかは勝負で決める!このオレ様を負かせたら居候を許す!」
「勝負?おっ!おもしれえ!重力室で組み手でもすんのか!?」
「違う!!このぷよぷよで勝負だ!!」

…続く…

2012-07-28
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