小ネタ箱(悟空関係)
「ひっきょーだぞおめえーー!変身は無しで組み手するって約束だっただろーー!」
「黙れ!闘いに卑怯もクソもあるか!くたばりやがれカカロットーー!」←負けたくなくてブルーに変身してしまったベジ
いつものように修行していた2人。
ふいに悟空が動きを止めて、腕をバッテンにした。
「タイムタイム」
「なんだ、もう降参か」
「違うよ、へへへ、オラちょっと、もよおしてきちまってさ…」
「……もよおすって、何をだ」
「オラもうダメだ。ガマンできねえ……組み手なんかやってらんねえ……ッ!ぐううう」
「なっ!?貴様…!!何故下を脱ごうとしてるんだ!?」ハラハラ
「組み手なんかやってられっかーー!今すぐ出してえんだオラはーー!!」
「オイやめろ!な、何を考えてるんだ貴様、オレ達は男同士なんだぞ!?変な気を起こしてんじゃねえぞ!」←オロオロするベジ
「はあ?何言ってんだあ?」
「格闘の世界にはありがちな事かもしれんが、オレは絶対にお断りだーー!!しかも、よりによって貴様となど…絶対にあり得んぜ!絶対になあ!!」←オロオロが止まらないベジ
「何言ってんだおめえ?オラが出したいのはウンコだぞ?」
「……」
「早く済ませてきやがれ」
「そうしたいんだけど、うーん」
「さっさと済ませろ」
「そうしたいんだけど、帯がほどけねえんだよ、うんしょ」
「……」
「あっれえー?おかしいな」
「もたついてんじゃねえ」
「だってスッゲーかたいんだよ、変な結び方しちまったかなあ」
「千切れ」
「うーーーん!…駄目だ千切れねえ……ヤベーぞベジータ、オラこのままじゃ漏らしちまうぞ…」
「こ、この場所だけはやめろ!!この場で漏らす事だけは絶対に許さん……!!」
場所は、二人が初めて戦った生き物の居ない岩場だった。ベジータにとって思い出の場所を汚されるのは嫌だった。
「瞬間移動で家に帰って、そこで済ませてこい!」
「あれ、おかしいな、瞬間移動もできねーぞ?」
「何ぃーー!?」
「ベジータ、どうしよ、このままじゃ道着ん中にウンコが漏れっぞ!大の大人が道着にウンコくっつけて帰るとか……オラ、チチに殺されッちまう…!!」
「貸せ!」
悟空の帯に手をかけるベジータ。
どんな事情があれど誇り高きサイヤの同胞がクソを漏らすなど王子としては許せない事であった。
「くっ…!なんだこれは、硬すぎて解けん!」
「だ、駄目だあ〜、すぐそこまで来てっぞ〜」
「馬鹿野郎!貴様も男だろう!そのぐらい死ぬ気で阻止しやがれ!」
「ぐううう〜〜!!」
「なんなんだこの帯は、一体どうやってやがる………」
ベジータはハッとした。
ダラリと一筋の汗が伝った。
〜回想〜
…数年前…
「いでよ神龍!」
「願いをひとつだけ叶えてやろう」
「オイ神龍!カカロットになんでもいいから恥をかかせやがれーー!」
「えっ」
「殺さんでも良いから、野郎に死ぬほどの恥をかかせろ!あの野郎だけは許せん!とっとと仕事してきやがれ!」
「恥をかかせれば良いのか?」
「そうだ!」
「なんでもいいのか」
「そう言ってるだろう!てめえが考えうるこの世で最も惨めな目に、カカロットを突き落としてみせろ!」
「分かった。タイミングを見て、叶えてやろう」
〜回想おわり〜
(まさかあの時の願いが、今ごろになってこんな形で…?)
「オラ駄目だあああ」
「バッ……、諦めるなカカロット!」
「ベジータ…へへへ……オラ残念だよ、こんな形で……今日の組み手が終わるなんてよ……」
「これで終わるなど、オレさまが許さんッ!そうだカカロット…!ゴッドだ、ゴッドに変身しろ!体格が細くなれば帯が抜けるかもしれん!」
「ううう〜」
「お、お前、変身も出来なくなってるのか……?」←オロオロするベジ
「オ、オラの事はいいから……、ベジータ…ッ……離れろ」
「お前が良くてもオレが納得いかん!この聖域でクソを漏らす事だけは許さんぞ!」
「オレのことはかまうなベジータ…!!オレが我慢できてるうちに、とっとと消えるんだっ!!!」
悟空が人格を豹変させながら、限界を訴えてきた。
ベジータは渾身の力を振り絞ってスーパーサイヤ人ブルーとなり、
「はあーーーーーーーッ!!」
と叫びながら悟空の道着ズボンをピリッビリに破いた。
それと同時に、近場に気弾を撃ち込み穴をあけると、悟空の身体を投げ入れた。
悟空はなんとか、人目の前で漏らすという窮地から脱する事が出来た。
しかし安堵も束の間。
「なんなのコレーー!アンタ孫くんと何しちゃってる訳〜〜!?」
黒髪の悟空にのしかかり、道着ズボンをビリビリに破いているスーパーサイヤブルーのベジータの姿が何者かに盗撮されていたのだ。
それがSNSにアップされて、仲間内でプチバズしてしまった。
ハッシュタグで「チビの癖にマウントポジション」とか打たれており、それは拡散を続け、全く無関係の一般人のホモ界隈にも伝達していった。
悟空はへっちゃらだったが、ベジータは死ぬほど恥をかいた。
…終…
なんこれ。
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