小ネタ箱(悟空関係)
悟空とベジータが取っ組み合いの喧嘩をはじめた時、たまたまヤムチャがやってきた。
「なにしてんだよ悟空」
肩にプーアルを乗っけたまま、ヤムチャは移動販売車に近寄ってきた。
悟空は、ベジータが邪魔するため商売が出来ない旨をヤムチャに愚痴った。
「うーん。でもベジータのいうとおり、ブルーハワイに戻した方がわかりやすいぜ」
「ゴミクズでもたまにはまともな事を言うな」
「え~?なんでだよ~?最先端な感じの響きでいいじゃねえかスーパーサイヤ人のゴッドの……」
「やめてくれ!悟空ーー!」←慌てて耳をふさぐヤムチャ
「へっ?」
「お前にとっては当たり前の事でも……その言葉の意味が分からない人間だっているんだぜ?最先端から取り残されたヤツがいるって事を……どうか忘れないでくれよ……」
すかさずプーアルがヤムチャの背中をさすりはじめた。ヤムチャは、少し疲れたような、寂しげな微笑みを浮かべていた。
「そうかぁ?いけてると思うんだけどなスーパーサイヤ人のゴッドのパワ……」
「おーいおいおい悟空ーーーー!何かワクワクする余興を用意してるんだって!?」←ひきつった笑顔で話を変えるヤムチャ
「え、ああ」
「どんなのだ?」
悟空はサイコロを2つ出した。
「オラと客でサイコロ振ってよ、客が勝てば注文の品がタダになる。で、オラが勝てば、客に倍の値段を払ってもらうっつーゲームだ」
「わかりやすいゲームだけど、負けたら値段が倍って……ちょっと酷くないか?」
「とりあえずやってみねえか?」
「そうだなぁ、じゃあブルーハワイを賭けてサイコロ勝負するか、無料ゲットしてやるぜ!」
「だーから、ブルーハワイじゃねーって、スーパーサイヤ人のゴッドのパワーを持っ……」
「よっしゃ、5だぁあああーー!」
必死にサイコロを指差すヤムチャ。
ベジータとブルマは少し離れて静観している。
「5だぜ、5。勝ち目無いんじゃないか悟空」
「いや、わかんねーぞ?」
悟空はニヤリと笑ってサイコロを振った。
6が出た。
「げえ、マジかよ」
「オラの勝ちだなヤムチャ!かき氷ひとつ600ゼニーだ!」
ヤムチャはかき氷をボッタ値で買わされ、伏し目がちで去っていった。
そうこうしていると、今度は天津飯がやってきた。
「どうだ悟空、売れてるか」
「おー天津飯」
「用事が済んだから、餃子を迎えにきた。悪いな、子守を頼んでしまって」
「いいっていいって、保育園は金かかるだろぉ?」
「これは少ないが今日の子守りの礼だ。また明日も預かってくれるか?」
「ああいいぞ!餃子、またな~」
餃子がひょっこり移動販売車の中から出てきて、天津飯と去っていった。
途端にベジータは眉をひそめた。
「へっへ、子守り代2000ゼニーゲット!」
「貴様、まさかサイコロの操作をあのガキの超能力で……」
「あったりめーだろ!サイコロで負けたらオラ大損じゃねーかよ!」
「それが、さっき言っていた、ワクワクするアイデアだというのか?」
「あ、看板外しとかねーと」
悟空は手際よく“サイコロチャンス”の看板を下げた。
「ベジータ、言っとくけどこのエプロン、サイヤ人だからサイ屋、とかいう駄洒落じゃねーからな?サイコロ使うからサイ屋なんだよ。文句ねえだろ?もう帰れよ」
「イカサマの件はどうでもいいとして、かき氷の名前はブルーハワイに戻せ」
「やだよ、ブルーハワイなんて名前、今時古臭えんだよ」
「ダメだ!戻せ!」
「おめえマジでうるせえな、こんなんじゃ全然客が来ねえじゃねえかチクショー!」←慣れない仕事とかもあってイライラが高じ、突然超化する悟空
再び取っ組み合いの喧嘩が始まったので、ブルマはさっさと家に帰った。
二人のサイヤ人のせいで、公園の木々はボッキボキに折れ、水のみ場はどこかへ吹っ飛んだ。
すぐに警察沙汰になり、悟空は営業禁止になった。
…終…
映画ネタ。
天●飯「ヤムチャは置いてきた」
の台詞から。
ヤムチャごめんな!
2015/5/10
「なにしてんだよ悟空」
肩にプーアルを乗っけたまま、ヤムチャは移動販売車に近寄ってきた。
悟空は、ベジータが邪魔するため商売が出来ない旨をヤムチャに愚痴った。
「うーん。でもベジータのいうとおり、ブルーハワイに戻した方がわかりやすいぜ」
「ゴミクズでもたまにはまともな事を言うな」
「え~?なんでだよ~?最先端な感じの響きでいいじゃねえかスーパーサイヤ人のゴッドの……」
「やめてくれ!悟空ーー!」←慌てて耳をふさぐヤムチャ
「へっ?」
「お前にとっては当たり前の事でも……その言葉の意味が分からない人間だっているんだぜ?最先端から取り残されたヤツがいるって事を……どうか忘れないでくれよ……」
すかさずプーアルがヤムチャの背中をさすりはじめた。ヤムチャは、少し疲れたような、寂しげな微笑みを浮かべていた。
「そうかぁ?いけてると思うんだけどなスーパーサイヤ人のゴッドのパワ……」
「おーいおいおい悟空ーーーー!何かワクワクする余興を用意してるんだって!?」←ひきつった笑顔で話を変えるヤムチャ
「え、ああ」
「どんなのだ?」
悟空はサイコロを2つ出した。
「オラと客でサイコロ振ってよ、客が勝てば注文の品がタダになる。で、オラが勝てば、客に倍の値段を払ってもらうっつーゲームだ」
「わかりやすいゲームだけど、負けたら値段が倍って……ちょっと酷くないか?」
「とりあえずやってみねえか?」
「そうだなぁ、じゃあブルーハワイを賭けてサイコロ勝負するか、無料ゲットしてやるぜ!」
「だーから、ブルーハワイじゃねーって、スーパーサイヤ人のゴッドのパワーを持っ……」
「よっしゃ、5だぁあああーー!」
必死にサイコロを指差すヤムチャ。
ベジータとブルマは少し離れて静観している。
「5だぜ、5。勝ち目無いんじゃないか悟空」
「いや、わかんねーぞ?」
悟空はニヤリと笑ってサイコロを振った。
6が出た。
「げえ、マジかよ」
「オラの勝ちだなヤムチャ!かき氷ひとつ600ゼニーだ!」
ヤムチャはかき氷をボッタ値で買わされ、伏し目がちで去っていった。
そうこうしていると、今度は天津飯がやってきた。
「どうだ悟空、売れてるか」
「おー天津飯」
「用事が済んだから、餃子を迎えにきた。悪いな、子守を頼んでしまって」
「いいっていいって、保育園は金かかるだろぉ?」
「これは少ないが今日の子守りの礼だ。また明日も預かってくれるか?」
「ああいいぞ!餃子、またな~」
餃子がひょっこり移動販売車の中から出てきて、天津飯と去っていった。
途端にベジータは眉をひそめた。
「へっへ、子守り代2000ゼニーゲット!」
「貴様、まさかサイコロの操作をあのガキの超能力で……」
「あったりめーだろ!サイコロで負けたらオラ大損じゃねーかよ!」
「それが、さっき言っていた、ワクワクするアイデアだというのか?」
「あ、看板外しとかねーと」
悟空は手際よく“サイコロチャンス”の看板を下げた。
「ベジータ、言っとくけどこのエプロン、サイヤ人だからサイ屋、とかいう駄洒落じゃねーからな?サイコロ使うからサイ屋なんだよ。文句ねえだろ?もう帰れよ」
「イカサマの件はどうでもいいとして、かき氷の名前はブルーハワイに戻せ」
「やだよ、ブルーハワイなんて名前、今時古臭えんだよ」
「ダメだ!戻せ!」
「おめえマジでうるせえな、こんなんじゃ全然客が来ねえじゃねえかチクショー!」←慣れない仕事とかもあってイライラが高じ、突然超化する悟空
再び取っ組み合いの喧嘩が始まったので、ブルマはさっさと家に帰った。
二人のサイヤ人のせいで、公園の木々はボッキボキに折れ、水のみ場はどこかへ吹っ飛んだ。
すぐに警察沙汰になり、悟空は営業禁止になった。
…終…
映画ネタ。
天●飯「ヤムチャは置いてきた」
の台詞から。
ヤムチャごめんな!
2015/5/10