小ネタ箱(悟空関係)




「チチー、ただいまー」
「おかえり悟空さ。えんれー遅かっただなあ」
「いやあ~。西の都のラーメン屋に行ったらよ、たまたまベジータがいてよ」
(またあのド不良だべか……)
「食い放題で勝負になっちまってよ、結局勝負つかなくて帰ってきたよ、わはは」
「そうけ」
「腹いっぱいだから、オラ今日は晩飯いらねーぞ」
「そうけ」
「あ、そうだチチ!オラ、西の都でいい仕事見っけてきたぞ!」
「ええっ!?」

仰天して悟空に振り向くチチ。
この男がやっと仕事に就くのか!と信じがたい気持ちであった。

「は、働くのけ!?ど、どんな仕事だべ!」
「これだ!」

悟空は、クシャクシャになったポケットティッシュをチチに見せ付けた。
それにはショッキングピンクの広告が入っていた。

『日給2万ゼニー!!』

と、派手な黄色の丸文字が書かれている。その下には小さな文字で、

『お仕事…猫格闘技。年齢…18歳~35歳まで。夕方からの夜勤です。マイクロビキニを着用し、泥レスリングで格闘しながら相手のビキニを奪い取る簡単な作業です。かわいこちゃんの応募待ってるヨ♪』

と、ちゃらい文字で書かれていた。

「どうだチチ!格闘技だからよ、おめえにピッタリじゃねえかと思って、道に落ちてたのを拾ってきたんだ!ここ見てみろ!なんか大会もあるらしいぞ!優勝したら100万ゼニーだ!やってみねえか!?オラ応援しに行くぞ!」

チチの怒りの鉄拳が、悟空の顔面に食い込んだ。

…終…

2012年2月10日
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