黒尾鉄朗
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黒尾鉄朗の場合
「ぎゃっ」
『!?』
洗濯物をたたんでいたら、〇〇の悲鳴が聞こえた。
慌ててキッチンに向かうと、〇〇が「ごめん」としょぼくれている。
俺が近寄って手元を見ると、夕飯の支度中だったらしい。味噌の良い香りと、ほんの少し焦げた匂いがする。
『火傷は?』
「大丈夫、でもサバの味噌煮が...」
『...何て?』
「サバの味噌煮」
『俺が食べたいって言ったの、覚えててくれたんだ』
俺は受け答えしつつ、〇〇からそっとフライパンと菜箸を受け取った。
どうやら火加減を間違えたらしく、味噌が微妙に焦げてぷすぷすと音を立てている。
『怪我がなくてよかった、サバも全然うまそうじゃん』
「でも焦げが...」
『俺のために作ってくれたんでしょ?』
「うん。がんばり...たかった』
『ありがと、その気持ちがなにより嬉しい』
俺はサバの身をほぐし、少し冷まして一口食べてみる。
全然美味いし、なんなら愛情もたっぷり詰まっていた。
可愛い彼女が作ってくれた最高の夕飯に、俺はただただ頬が緩む。
『お店のより全然うまい! 百倍、いや一千倍うまい!』
〇〇に向かってそう言うと、彼女の顔に笑みが戻っていく。
俺はフライパンをコンロから下げると、〇〇に微笑んだ。
『このまま夕飯食べよ? 写真撮って木兎に自慢したい』