第三章
「……もうやだー! っいて」
あっという間に資料の山に埋もれ、顔を出すなり声を上げるルーティ。直後、とある資料が頭の上に降ってきて。
苛立ちを感じながら、ルーティは奇襲を仕掛けてきたその資料を手に取って。表紙には、『戦士達の軌跡』と書かれている。
「けほっ、けほっ……えーと」
ルーティはその資料に目を通した。
――特殊防衛部隊の存在。
この星の拠点である天空大都市レイアーゼ(主に中央司令塔)を守る為に作り出された、有能な戦士の集まり。DX部隊。
……管理下、マスターハンド。
国の未来を支える為、DX部隊に指示を与える一方で裏ではクレイジーハンドという名の瓜二つだが左右対称の男を作るべく危険な研究に没頭する。
やがてDX部隊が異変に気付いたが遂にそれは生み出されマスターハンドはクレイジーハンドを連れて動き出した。
目的は……新世界創造か。