第三章
一瞬、その場の空気が凍り付いた。
「おっお客様、そう申されましても……」
さすがにそれだけでは納得が出来ず、受付嬢は困ったように眉尻を下げて。すかさず、早足で歩み寄ってきたソニックが、カウンターに身を乗り出し、口を開く。
「Do you not know yet?」
「えっ」
英語だ。英語を喋っている。
「Anyway, tell me the commander. I'm in a hurry we」
受付嬢は目が点になり、硬直していて。
その隙にスネークはルーティを下ろし、カウンターから離れると歩き出した。ウルフはふんと鼻を鳴らし、後ろをついていき。
「Or, I'm do not know English?」
「えっと、ですね……あ、えっ英語?」
ソニックはというと、未だに受付嬢に英語で話しかけている。
ルーティの視線に気付いたソニックがにこりと笑い、くいっ、と顎でスネークらを差して。――先に行けということか。