第三章
天空大都市レイアーゼの中心部に聳え立っている、中央司令塔。
此処では、重要な情報を管理したり、その名の通り軍隊に指令を与えるなど、国に関する様々な活動が行われている。
「……何をしている」
「もたもたしてると置いてくぜ?」
伊達眼鏡を掛け、普段は着るはずのないスーツを着込んだソニックと、白の付け髭と老眼鏡、それに杖と茶色のスーツとで老人に変装したスネークが振り返る。
「早くしろ」
普段とは違う白の眼帯を装着し、襟足を括ったスーツ姿のウルフが、何故かもじもじとしているルーティを睨み付けて。
「だ、だって……」
対するルーティはというと。
なんと、髪をツインテールに括り、普段ピチカが着ている黄色を基調にしたワンピースを着込んでいるのだ。つまり、女装。