第二章
「……色んな想いがあるんだよね」
先程の出来事を思い返し、ルーティは呟く。ウルフは黙って耳を傾けていた。
「求めている結果は同じなのに……何で食い違っちゃうんだろう。結局、どっちが正しいのかな」
同じく耳を傾けていたカービィとメタナイトは、ルーティの疑問に頭を抱えて。
すると、ウルフは口を開いた。
「てめえが正しいと思う正義を貫き通せ」
――やっぱり、ウルフはかっこいいな。
「そうだね」
ルーティは微笑を浮かべると、コックピットに寄り添った。そこでカービィがビシッと二人をまとめて指差し。
「“躊躇うな! いざって時は迷わず行動しろ!”ってね。ウルフぅー、言っちゃいなよぉ! ふぅー!」
何でこんなにノリノリなんだ。
ルーティがくすくすと笑みを溢す中、ウルフは小さく舌打ちをすると、一言。
「振り落とされてえのか」
――たった一つ、同じ世界に、様々な想いが交差する。いつか、誰もが望んだ正しい結果に、辿り着けますように。