第二章



「やっべ」

ダークリンクは剣を鞘に仕舞うと、瞬時に後ろに退いて。そうしたのもルーティが稲妻を放ってきたからである。

それをぎりぎりで躱したダークリンクは、右手を真上へ伸ばして。

――唐突に風が吹き抜け、死角から現れるは低空飛行中のアーウィン。ダークリンクの真上を通り、左翼に乗っていたダークピチューが、ダークリンクの手を取る。そのまま、アーウィンは空へと上昇して。

「ルーティ、広い場所に出てろ!」

ウルフが袖を捲っては常に腕に装着していた腕輪型の機械に何かをしている間に、ルーティは駆け出し、見通しの良い通りへ。

すると間もなく、ウルフを乗せたウルフェンがルーティの元へ飛んできて。

どうやらあの機械、ウルフェンを遠隔操作する為のリモコンのようなものらしい。
 
 
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