第二章
稲妻を体に纏いながら、ダークリンクに勢いよく飛びかかる。ルーティは胸ぐらを掴み、地面の上に押し倒すと。
「早く! 剣を!」
木を貫通し、ヨッシーの背中を突き刺したままの剣。ルーティは声を上げると、間髪を容れず全身から稲妻を放って。
「くっ」
直前でダークリンクの実体が黒い煙と化し、木の影の中へ。ルーティは立ち上がり。
ウルフが剣を引き抜くと、ヨッシーはがくんと両膝を地面に付き、倒れた。
慌てて駆け寄るマリオとルイージ。マリオはヨッシーを抱き起こし、呼びかける。
「ヨッシー! しっかりしろ!」
「兄さん、とにかくエックス邸へ!」
マリオがヨッシーを担ぎ、ルイージと共に駆け出したと同時に、ダークリンクはウルフの真後ろに実体を現して。ルーティはすかさず声を上げる。
「ウルフ! 後ろ!」