第二章
すると突然、ヨッシーはルイージを突き飛ばした。地面に倒れる前に、慌ててマリオが駆け寄っては受け止め、睨み付ける。
「何を」
「勝手に決めつけないでください!」
マリオの台詞は遮られ、代わりにヨッシーの声が響いて。マリオとルイージが怪訝そうにしていると、ヨッシーは続けた。
「……僕は今、亜空軍と共にいます」
――亜空軍だって!?
それを聞いて声を上げたいのは、ウルフ以外の誰もが同じだった。ルーティは黙っていられず、思わず訊ねて。
「亜空軍は何を企んでいるの!?」
ヨッシーは未だに痛む左肩を右手で押さえながら、視線を落とし、答える。
「――世界、創造計画」
言葉を失った。
マリオとルイージは顔を見合せ、何となく思い当たったのかはっと目を見開いて。
「まさか」
と、声を揃え、呟く。