第二章



ここは食堂……の割には広く、横長のテーブルと椅子が幾つか並べられている。

ダイニングキッチンが備え付けられており、調理器具は揃っているが調理自体はロボットが勝手にやってくれるわけもなく。

ここでの担当は主にリンク。幸い、調理の才能が致命的な連中はいないので、リンクが稽古でいなくても、他の誰か(例えばゼルダ)が頼まれた料理を作ってくれる。

「食いしん坊ってね」

トレーの上には今日の朝食。ルーティが真ん中に来るようにピットとカービィが座り、食事に有り付くところだった。

「たくさん食べなきゃ、お腹いっぱいにならないわけじゃないわけ」

トーストにバターを塗りたくりながら、カービィは勝手に語り始める。

「お腹が空いてなくても、暇だから食べちゃうの。構ってくれたら、そんなにたくさん食べてないよ」

と、カービィ論。

ルーティとピットは真偽を知らないまま、「へぇー」と声を揃えて。
 
 
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