エピローグ
「ルーティはこの後どうするんだ?」
「父さんの墓っ!」
フォックスの質問にルーティは即答した。
理由を聞かれる前に、ルーティは腕を組みながら悩んだ末、言葉を続ける。
「退院祝いにね! 夕方には帰るから!」
だから預かってて、とガーベラを渡され、ルーティがウルフの元へ駆けっていく背中を、フォックスはただじっと見送り。
ピチカは未だに肩を落とし、身長について落ち込んでいるスピカの手を掴むと。
「僕達も行こっ!」
「今そんな気分じゃ、っておい!」
そんなスピカの手を引きながら、ピチカは猛スピードでルーティの後を追いかける。
フォックスは小さく笑みを溢して。
「ったく。胴上げでもしてやろうと思ったのによ……つーか乗れんのか? 三人も」
いつの間にかフォックスの隣に並び、呆れ顔のファルコ。しかし、黙ったままのフォックスに気付き、後ろから片手でフォックスの目を覆ってやると。
「成長した姿に感動するのは分かるけどよ。いちいち泣くなっつの」
フォックスは少し、震えた声で。
「馬鹿。別に泣かねえよ」
目を覆う手の間から、一筋の涙が溢れた。