最終章



「くっ……させ、ない……!」

タブーは歯を食い縛り、呟いては拘束から解き放そうと激しく身を捩って抵抗。

メタナイトは最後の杭打ちをするべく、剣を深く突き立てて。それでもタブーがもがくので足を踏ん張っていると、メタナイトの手に何者かの手が後ろから伸びてきて。

「辛いなら辛いって言ってよね」
「遠慮をするな。仲間だろ?」

その手の正体は、両側に立ったカービィとデデデだった。メタナイトは目を丸くしていたが、小さく笑みを溢し、ぽつりと。

「ありがとう……カービィ、陛下」

見れば、他四人にもメンバーがそれぞれ分担して後ろから手を添え、支えていて。

ゼルダはその光景に安堵しつつ、今一度魔力を強めてはタブーの動きを封じ込める。

「ゆる……さない……っゆるさない……」

ぽつりぽつりと呟いて、タブーは数々の攻撃によって傷付いていた翼の修復が完了すると、大きく広げては羽ばたかせ。
 
 
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