最終章
「よしっ!」
魔法陣が完成し、マリオはフォックスに目で合図を送る。フォックスは頷くと、ファルコと共に両翼を断続的に銃弾で撃ち抜いていきながら、ゆっくりと後退。
リュカとネスはタブーから離れると、地面に着地。ピットは最後に矢を数本放ち、ゆっくりと地面に降り立って。
マリオとルイージもタブーの注意を逸らすべく、赤い炎の柱と緑の炎の柱をそれぞれ放ち、タブーの目の前でクロスさせて。
「ゼルダ!」
全員が魔法陣の外へ出たのを確認すると、フォックスは声を上げて。ゼルダは少し離れた位置から両手を絡ませて合わせ、己の胸の前に添えては瞼を閉じる。
「示された魔法陣よ。汝、金色の光を灯し星の絵に従って鎖を生み出せ……」
ゼルダが静かな口調でそこまで告げると、台詞の通りに魔法陣は金色の光を灯して、星形の焦げ跡に添って透けた金色の鎖が浮かび上がり、やがてそれは実体化して。