最終章



刹那、銃声が鳴り響いたかと思うとタブーの両翼は何発もの銃弾に貫かれた。

「ぼけっとすんなよ!」

それはリュカにではなく、タブーに放たれた言葉で、ファルコは二丁拳銃を構えながら下からタブーを見上げ、ニヤリと笑い。

タブーの注意が逸れている隙にリュカは一旦距離を取り、タブーの正面にいるネスと顔を見合わせると、同じタイミングで両手を翳し、電気を帯びた球体を作り出す。

「急げ、マリオ!」

フォックスは絶え間無くタブーの翼に銃弾を放ちながら、声を上げた。マリオは何度も焦げ跡をなぞって、色を濃くしながら。

「そう急かすなよ」

と、苦笑。

「PKサンダー!」

間もなく、ネスとリュカは声を揃えては作り出した電気を帯びた球体を右翼と左翼、それぞれ目掛けて勢いよく放ち。タブーは思わず翼を丸めて、怯んでしまい。
 
 
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