最終章
途端に緑色の光が弾けて、目眩まし。
タブーは強く瞼を瞑り、小さく呻いては腕や手の甲で目を擦り。その隙にタブーの背後に回ったリュカは両手を突き出し、その手に青白い光と冷気を宿らせて。
「PKフリーズ!」
リュカが叫ぶと、全部とまではいかないがタブーの両翼の所々が凍り付いて。
「兄さん!」
ちょうどその頃、ルイージとクッパの描いた円は焦げ跡ではっきりと地面に描かれ、頃合いを示すようにルイージはマリオを呼んで。マリオは頷き、走り出す。
右手に赤い炎を纏い、大きく描かれた円の末端を始点にして、小さく描かれた円を囲うよう、斜線、直線に焦げ跡を残していきながら星形を描いていく。
「リュカ!」
その様子にリュカが見惚れていると、タブーが振り向いたのを見てネスが声を上げた。咄嗟の出来事に反応が遅れるリュカ。