最終章
「くっ」
タブーは弓を構えているピットを鋭く睨み付けると、両手を翳しては極彩色で三日月型の斬撃を幾つもピットに放って。
「お返しだっ!」
すると、ピットは片手を突き出しては上から下へとゆっくり下ろして鏡状のバリアを作り出し、斬撃を跳ね返した。
跳ね返した斬撃はタブー本体ではなく両翼を切り付け、体に纏っていた薄紫色の光は間もなく消え失せて。
「おーにさん、こーちらっ」
タブーが振り向くと、飛び上がったディディーが向かってきていて。咄嗟に両腕で防御の姿勢に入るタブーだが、ディディーはタブーの両腕に手を添えては更に高く飛び上がり、そのまま飛び越えて。
「こっちこっち!」
すると死角から飛び込んだトゥーンは、修復を始めた右翼に剣を突き立てる。
そのまま深く突き刺しては落ちながら切り付けて、ディディーと共に地面に着地。