最終章
その頃。
「上手く引き付けれるか?」
魔法陣を描く為の炎組、マリオとルイージとクッパの三人は跪いて構えていた。
「俺達に任せとけって!」
ぽんと己の胸を叩いては笑うディディー。
そしてトゥーンと顔を見合わせると、同時に駆け出して。
「……なあ、ディディー」
タブーの元へ向かいながら、トゥーンはマリオ達との距離が離れると苦笑混じりに。
「笑うなよ? 俺、今凄く怖い」
自信満々にここまで来たものの、上手く引き付けられずに攻撃を食らうかもしれない。次にあの衝撃波を放たれれば、死ぬ可能性が無いとは言い切れないのだ。
「ばーか」
ディディーは走りながら、不安そうな顔で真っ直ぐタブーを見つめているタブーを横目に、ぎこちなく笑うと。
「俺だって怖いっつの。でもさ、ルーティが頑張ってるじゃん。しかも死ぬ気で」