最終章



「問題はあの翼、だよね」

ルーティは改めてタブーの翼を見遣り。


――あんなにでかいと羽交い締め、なんて上手くいきそうにもないし……やっぱ物理攻撃で大きなダメージを与えて、傷が修復する一瞬の隙に賭けるしかないか。


「何かいい案が浮かんだのか?」

今まで応戦していたフォックスは、ファルコと共に後退しつつタブーから離れると、ルーティに背中を向けては跪き、銃の再装弾をして補充しながら訊ねた。

「んーと、まあね。後はあの翼をどうにかするだけなんだけど……隙は一瞬でいいんだ。その一瞬があれば全ての片がつく」

ルーティは最後、真剣な表情で告げると立ち上がって。再装弾を終えたフォックスは立ち上がると、ルーティを振り返り。

「了解。だったら俺とファルコに任せな」

そう笑うフォックスは頼もしかった。

確かに、この二人はX部隊の中でも銃の扱いには長けているし、申し分無い。
 
 
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