最終章
「魔法陣はどうやって作るの?」
すると、またも話を聞きつけたマリオ、ルイージ、クッパが歩み寄ってきて。
「わっ我が輩は別に」
「焦げ跡でもいいなら作れるぞ?」
「僕達に任せて!」
此方に来ておきながら顔を背けるクッパを無視して、マリオとルイージは口々にそう告げるとお互いに顔を見合わせて。
ゼルダは上等だと言うように頷くと。
「囮はどうしましょうか?」
順序としては魔法陣を地面に描き、ゼルダが魔法を発動。作り出された鎖でタブー本体を拘束するというもの。
しかし……時間がかかる作業なので、どうしても囮は必要になってくる。邪魔されぬよう、タブーの注意を逸らす為に。
「それならっ」
「俺達に!」
手を挙げて元気よく名乗り出たのはトゥーンとディディー。続いてネス、リュカも手を挙げては此方に歩み寄ってきて。
彼らは確かに子供だが、この戦いが遊びじゃないことは熟知している。しかし、彼ら子供組にとって囮とは、実は得意分野で。