最終章



「出来るの?」

ルーティは身を案じて支えてくれていたリオンから離れると、ゼルダを見上げて。

「はい。私の力なら魔法陣さえ地面に描けば、その陣に入った者を魔力で作り出した鎖で拘束することが出来ます」


――ゼルダ曰く、魔法陣は大きな星形に円を外側と内側に描いた模様で、内側の円に収まった者を一人だけ、魔力で作り出した鎖で拘束することが出来るらしい。

その際、力に圧倒されて鎖が千切れないよう、星形の模様のそれぞれ五つの先端に立った人間が、鎖に釘を打つ必要があるのだとか。だが、そんな釘のようなものは……


「剣で、代用は、出来るかい?」

タブーに吹き飛ばされてから来たのか、息を弾ませながらマルスが歩み寄ってきては訊ねて。ぞろぞろと集まってきたのはロイ、アイク、リンク、メタナイト。

ゼルダはそれぞれが愛用している剣を見ると、微笑を浮かべ、頷いて。
 
 
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