最終章
「落ちな!」
タブーの背後へと高く飛び上がったソニックはそう告げて、タブーを蹴り落とした。
すかさず、真下で構えていたリオンが両手を突き出しては青い光の玉を打ち出し、それは見事タブーの腹に命中。
「やっ」
言いかけたその時、タブーはニヤリと口角を吊り上げるとそのままリオンに飛び込み、右手を伸ばしては胸ぐらを掴んで。
「リオン!」
タブーが左手に紫色の光を宿しているのが見えて、ユウは名を呼びながら側面からタブーを蹴り飛ばした。
タブーは受け身を取ると同時に左手を突き出し、紫色の光の玉を幾つも打ち出して。
「っく」
ユウは両手を突き出し、飛んできた紫色の光の玉を超能力で静止させる。
そして瞳を金色に変えると、跳ね返すように打ち出して。が、タブーは踊り子のように華麗に躱してはにこりと愛らしく笑い。