最終章
先程、雷によって貫かれて出来た傷は早くも塞がり、タブーは翼を羽ばたかせながら空高く舞い上がる。
そうして再び薄紫色の光が包み込んでいくのを見て、カービィとピーチがお得意の空中浮遊で飛び上がり、間合いを詰める。
「逃がさないわよ!」
ピーチは頭に被せていたティアラを手に殴りかかるが、タブーはひらりと右へ躱し。
続いてカービィが右拳で殴りかかるもタブーは左手のひらで受け止め、両足をカービィの胸に添えると蹴り出しては空中で後転。翼を大きく広げて。
「いくよ」
タブーがそう告げると、今度は紫色の衝撃波と赤色の衝撃波が二重になって打ち出された。さすがに避けきれず、全員が衝撃波を食らっては吹き飛ばされて。
「ぐああっ!」
所々で声が上がり、地面に倒れる。
しかし、衝撃を和らげることに成功したらしいユウとリオンがすかさず駆け出して。