最終章
「しつこいよ」
そんな声が聞こえたかと思うと、黒煙の中から青紫色の衝撃波が波紋状に打ち出され、ソニックは吹き飛ばされて。
黒煙が晴れると、タブーは短く息を吐き出して瞳を怪しく輝かせ、翼を広げる。
「っあれは」
ルーティと一部のメンバーには見覚えがあった。タブーの体を薄紫色の光が包み込んでいき、ルーティはすかさず声を上げる。
「躱して!」
――次の瞬間、何かが破裂したような酷い音がタブーを中心に鳴り響き、波紋状の紫色の衝撃波が全体に向かって放たれた。
咄嗟に誰もが緊急回避をしたが、それでも避けきれずに当たってしまう者も何人かいて、しかし、不思議と外傷はなく。
「っあ」
まともに食らってしまったらしいメタナイトが地面に剣を立て、膝を付いた。
彼だけでなく、倒れる者もいれば何とか立っている者もいて。すると、駆け出したのはロボットとゲムヲである。