最終章



「わあ、すごい」

タブーは己に迫りくるその電気を帯びた大きな球体を見つめ、何故かにこにこと笑いながら呟くと、立ち止まり、後退して。

そして片手を突き出し、青紫色のバリアを作り出しては跳ね返す。思わず棒立ちになるレッド、ネス、リュカの三人。

「同じ手はっ」
「食わねえよ!」

フォックスとファルコは口々にそう告げると、三人の前に飛び出してはベルトに備え付けられた小型装置に触れ、リフレクターを発動。青いバリアが再び跳ね返して。

それにより速度を上げた電気を帯びた大きな球体は、勢いよくタブーの張っていたバリアに直撃すると、硝子の割れたような音を響き渡らせながらそのバリアを粉々に破壊して。タブーは一瞬だが、怯み。

「ソニック!」

スネークはそう呼びながらタブーの周りに手榴弾を投げ込み、爆発を起こす。

「Consider it done!」

そう答えたソニックは、攻撃を仕掛けるべく再び立ち込める黒煙の中に飛び込む。
 
 
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