最終章



矢を放ってきた犯人はピットである。

弓を真ん中で割って双剣に変形させると、翼を羽ばたかせながら立ち向かって。

斬りかかるが剣で受け止められ、力強く押し返されてしまい。タブーは翼を大きく羽ばたかせては強風を巻き起こし、ピットを吹き飛ばしては地面に着地して。

「こいつっ!」

咄嗟に正面からロイが、両側からリンクとトゥーンが立ち向かってきたが、タブーは持っていた剣をロイに投げつけて。

ロイが立ち止まっては己の剣で弾いている隙に、斬りかかってきたリンクとトゥーンの剣の刀身を鷲掴み、受け止める。当然、切れて鮮血が伝うわけだが。

「いたくないよ?」

タブーは笑って、リンクとトゥーンの剣の刀身を鷲掴みしたまま腕をクロスして、お互いの剣の先端が相手の目前に来るように調整しては怯ませると、その隙に剣を手放し、バク転しながら後退して。
 
 
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