第八章



「だから今、ここで決着をつけようと」

ダークリンクは剣を左下に構えると。

「俺達の勝手だよなあああ!?」

そう叫び、駆け出したが刹那、ぱちんっと指を鳴らす音が聞こえて、ダークリンクの剣は漆黒の稲妻に弾かれる。

ダークリンクが放たれた方向に目を向けた瞬間、スピカは勢いよく蹴り飛ばして。

「ぐあっ!」

ダークリンクは数メートル先まで飛ばされると、二、三度床を擦れては転がり、その後、起き上がっては睨み付けて。

「何しやが」
「勝手に決めつけんな!」

スピカがぴしゃりと言い放つと、ダークリンクはきょとんと聞き入ってしまい。

「この戦いが終わらない以上、俺がスピカだろうがダークピカチュウだろうが、その先に待ち受けてんのは絶望なんだよ!」

スピカはぐっと拳を握り締め、ダンッと強く床を踏みつけて音を鳴らすと。

「それはお前らが仲間だろうが、敵だろうが同じなんだ! だったら俺がまだリーダーでいたって変わりゃしない! そもそも辞めるとか言ってないんだよ! 馬鹿!」
 
 
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