第八章
「このっ」
ダークウルフはステージの端ギリギリで踏み止まると、銃を取り出し、構えて。
すかさずウルフが銃を構えて発砲、銃弾がダークウルフの持つ銃を弾き、空高く舞い上がって。スピカは飛び上がると。
「銃を扱えんのが狼だけだと思うなよ?」
ニヤリと口角を吊り上げ、銃を手に取ると空中でルーティを目掛け、発砲。
ルーティは着地すると身を翻して飛び上がり、スピカに向かっては銃を構えた手を下から蹴り上げる。握る力が弱まり、スピカは思わず、銃を手放して。
「ウルフ!」
すかさずルーティが呼ぶと、ダークウルフが落ちてくる銃に手を伸ばしたところを、ウルフは発砲。その銃を再び銃弾で弾く。
ダークウルフが舌打ちをすると詰め寄ったウルフが足払い。後方に倒れかかったところを腹目掛け、肘打ち。