第七章



「や、別に今すぐってわけじゃ」

ルーティは急いで昼食を終えると、皿を重ねてはコップに注いだお茶を飲み干して立ち上がり、キッチンの流し台へ。

「待ってて! 髪整えてくる!」
「だからルー」

フォックスが静止の声をかけるのも虚しく、ルーティは上機嫌で食堂を飛び出し。

入れ替わるように食堂に入ってきたポポとナナは、すぐにフォックスが当事者だと分かると手を繋いでは駆け寄って。

「ルーティ、嬉しそうだったけど」
「ね、何をしたの?」

ポポとナナは口々に訊ねて。すると答えたのは、近くの席に座っていたルイージ。

「ルーティを今から、ラディスのお墓に連れて行くんだってさ」
「ばっ、俺は別に誘っただけで……」

ルイージの発言を否定するように、腰に手を当てては顔を背けるフォックス。

「いいのかよ」

ルイージと同じテーブルの席に腰掛けていたマリオは、食べる手を止めると。

「ルーティ、落ち込むかもしんねーぞ?」
 
 
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