第六章
「そっか、あいつは影を実体化させたり、とにかく好き放題に操れるんだっけ……」
マリオはトランポリンから飛び下りると、すぐにその場に座り込んで。
続いてクッパ、ガノンドロフ、ワリオもトランポリンから下りては身を休める。
「ゲ、ムヲ、あ、りがっ、と!」
未だにぴょんぴょんと跳ねながら、ルーティは笑いかける。さっさと下りろと言わんばかりにウルフが手を掴み、ルーティをトランポリンから引きずり下ろして。
「ったく、本当にてめえは無茶苦茶だな」
ルーティの頭を乱雑に撫で回しながら、ウルフは短く息を吐き出しては告げる。
すると、リンクが無線をONにしたのか、トランポリンから下りて木に寄りかかると。
「聞こえますか? 皆さん」
一旦辺りを見回し、誰一人欠けていないことを確認すると、微笑を浮かべて。
「全員、亜空間より無事に帰還しました」
「まだ寝てるよ、リンク」
夜は明けたばかりだ。まだ誰も起きてないし、返事があるはずはない。
ルーティが苦笑を浮かべていると。
「ん……遅すぎ。早く皆で帰ってこいよ」
フォックスの寝惚けた声が返ってきた。