第六章
「仕方ないじゃないですかぁ!」
しびれを切らしたヨッシーが声を上げた。
「何もしないでこのまま行けば、揃ってお陀仏なんですよぉ! だから今は、マリオさんを信じるしかないんですぅ!」
ヨッシーの大きな声は空に反響して聞こえた。そして、微笑を浮かべると。
「……これで助からなかったら、あの世で僕を思う存分痛め付けたらいいんですよぉ。今更文句は言いませんからぁ」
――何か失敗をやらかす度に暴力を奮ってきたワリオ。それでも、本当は僕には優しくて、面白くて。だから、だからこそ。
この手だけは、離したくないんだ。
「馬鹿馬鹿しい」
ふんと鼻を鳴らして、ワリオは手荒くマリオの手を掴む。ヨッシーは笑って。
「貴方のパートナーですからぁ」
「どういう意味だ!」
どうやら此方は丸く納まった模様。ルーティと隣にいたリンクは安心したように顔を見合わせると、苦笑を浮かべて。