第六章
「本当に上手くいくんだろうな!」
声を上げたのはクッパである。いつの間にかマリオはクッパから離れ、ヨッシーとワリオのいる近くへ移動していて。
「馬鹿! やるしかないだろ!」
マリオはそう告げると、ワリオの腕を掴もうと手を伸ばす。しかし、そこでようやく目覚めたらしいワリオは、ヨッシーの手を振りほどこうもがいて。
「ちょっ、ワリオさん! 暴れないでっ」
振りほどかれないようにしっかりと手を握り、ヨッシーは困ったように告げる。
ワリオはきっと睨み付けると。
「離せ! 俺様は一人でもっ」
「駄目ですよぉ!」
ヨッシーは意地でも離さないつもりらしく、先程よりも強く、手を握り締めて。
「んなこと言ってる場合か! ワリオ! 早く手を貸せ! じゃないとっ」
マリオは手を伸ばすが、ワリオは差し出そうとしない。ここにきて、思いもよらないハプニング発生……このままじゃ本当に。
本当に、全員あの世逝きだ!