第六章
「お、怒る?」
ルーティはしっかりとウルフの手首を握り締めたまま、苦笑混じりに訊ねて。
ウルフは溜め息を洩らすと。
「生きて帰ったら覚悟しろよ」
そして、落下。見ればマリオはクッパを、リンクはガノンドロフを、ヨッシーはワリオを連れてそれぞれ遅れて落ちてくる。
このままでは木の枝に突き刺さるか、地面に衝突か、よくて大惨事……よくないか。
「何番煎じか分かんない、けど!」
ルーティはウルフの手首を握っていない、もう片方の手を伸ばして稲妻を放つ。
しかし、あの時と同様に稲妻は途切れて。
「無駄に体力を使うな!」
「だってええぇ!」
突っ込むウルフと涙目のルーティ。
すると、不意にルーティの手をリンクが握って。ウルフのもう片方の手はヨッシーが握り、一体これから何をするつもりだろうかと二人が怪訝そうに見守っていると。