第六章
マリオがクッパと、リンクがガノンドロフと戦ってくれている隙に、二人はようやくロボットらの元へ辿り着いて。
ふと見てみれば、タブーは頭を撃たれたというのに何とも無いのか、じっと此方を見つめていて。ルーティは息を呑んで。
その時、歩み寄ってきたゲムヲがルーティの服の裾を引っ張り、注目を促す。
「ん? どうしたの?」
ルーティが小首を傾げていると。
『嫌な予感がする』
ゲムヲはそう書いたスケッチブックのページを見せてきて。ルーティはすぐには理解が出来ず、疑問符を浮かべる。
「どういうこと?」
聞き返すと、ゲムヲは急いでページを変えずに先程の文章の下に書き込み、見せて。
『外の世界に出てくる。何があっても、対応出来るように』
ルーティが読み上げたのを確認すると、ゲムヲはすぐにページを変えて、書き込んで見せながら、真剣な表情で見つめる。
『信じて。ルーティ』