第六章
「させるかっ……!」
マリオが飛び込み、両手を突き出しては炎を放って、クッパの炎を食い止める。
彼だって、傷が完全に癒えたわけではない。ルーティは立ち上がるも、ふらついてしまい、駆け寄ったウルフが支えて。
――爆発。立ち込める黒煙の中へ素早くマリオが飛び込み、間もなくクッパの目の前に飛び出して、殴りかかる。
「こっちだ」
今のルーティでは共に戦ったところで足手まとい……そう確信して、ウルフはルーティを連れてロボットらのいる場所へ。
しかし、行く手を阻むガノンドロフ。彼が右手を振り上げると手のひらに紫色の光が宿っていき、次第に剣を象って。
ウルフは構えるが、ルーティを庇いながらでは分が悪い。そう思った矢先に剣は降り下ろされるが、すぐにそれは防がれて。
「ルーティを……お願い、しますね」
リンクが剣を抜き、横に構えて受け止めているのだ。ウルフは黙って頷き、ルーティは「ありがとう」と一言告げて。