第一章
「よく似ていたよ、あいつに」
フォックスは懐かしそうに目を細めた。
「へっ、そうかよ」
てっきり地雷を踏んでしまったものとばかり思っていた為に、ファルコはフォックスの表情を見ては、小さく笑みを溢して。
ふと、フォックスはレーダーを見てみた。
反応は四つある。一つは自分が乗っている青い小型戦闘機、アーウィン。もう一つはファルコの乗っているアーウィンだ。
そしてX部隊のメンバーを乗せた飛行機に、ウルフとルーティが乗っているウルフェン。問題は無さそうに見えた。
「ん?」
その時、レーダーに別の反応が三つ、現れた。最初はフォックスも、関係無いものとばかり思っていたのだが。
間もなく、その考えは打ち砕かれる。