的中。ルーティはウルフの蹴りを躱すと後退し、ウルフの周りを広く、円を描くように駆け出す。ウルフは銃を取り出して。

「ふざけんなよ……」

銃を構え、ルーティを狙って発砲。

ルーティは銃弾を走りながら軽く跳ねたり、体を反らしたりしながら躱す。次第に、体を青い稲妻が纏っていき。

「てめえが本当に守りたいモンは何だ！」

ウルフは声を上げ、発砲する。ルーティは身を翻してウルフの元へ駆け出すと、軽く地面を踏んで跳ね上がり。

「世界だ！　でも、今は何よりも」

ウルフに殴りかかるも手のひらで拳を受け止められ、しかし、ルーティは重心を乗せて飛び上がるとウルフの頭上を越えて。

「大切な人の――」

ウルフの背後に着地後、振り返る前に足のバネを利かせて飛び上がり、再びウルフの頭上を越えて正面に回りながら。

「未来を、守りたいんだ！」