第六章



「ロボット!」

ルーティが呼ぶと、ロボットはようやく顔を上げて。ワリオの蹴りを軽々と受け止めると、足を掴み、自分の後ろへ放り投げる。そこへヨッシーが構えていて。

「お返し、ですよぉ!」

本調子を取り戻したのか、ヨッシーはそう告げると同時に飛んできたワリオの腹に肘打ち。防御出来ず、地面に倒れるワリオ。

ヨッシーは倒れたワリオの前に正座をすると、マスターを見るなり笑いかけて。

「やだなぁ、正当防衛ですぅ。ルールには違反してないはずですよぉ」

マスターは短く息を吐き出し、クレイジーはつまらなそうに小さく舌打ち。

一部始終に見惚れていたルーティだったが、足音が近付いてくるのが聞こえて立ち上がると、飛んできたクッパの拳を躱して。

「すばしっこいではないか」

笑って、クッパは回し蹴りを仕掛ける。

ルーティは屈んでは躱すと、足払い。しかしクッパはその場で飛び上がり、後方に一回転しつつ躱し、蹴り上げる。
 
 
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